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ハッピースマイル北堀江 児発管ブログ

2024年2月23日

こんにちは😊
ハッピースマイル北堀江です🍀

2月も終わりに近づき、
今年度も残すところ1か月余りとなりました。

現代の日本では、
3月を“師走”と呼んだ方がよいのでは?と思うぐらい、
年度末のこの時期は
バタバタと落ち着きのない時期になりますね。

子どもたちにとっても、1年の締めくくりとなる3月から、
環境が大きく変わる4月にかけては、とてもハードな日々になります。

特に年長組の子どもたちは、
卒園式の練習や、卒園に向けた制作などの活動が目白押しです。
その後には、入学という大波も待ち受けています。
そのため、
「もうすぐ1年生になるんだよ!」「年長組さんならできるよね!」
など期待されることも多く、
日々の先生たちの激励の声にも力が入ってきます。

年長組以外の子どもたちも、
園や地域で1年を締めくくるための様々な活動があり、
いつもとは日課が変わることも多くなります。

また、そうでなくても、
周りの大人たちの、いつもとは違うただならぬ雰囲気を
子どもたちは子どもたちなりに感じ取っていることも多いですね。

そのような環境の中で過ごす子どもたちは、
この時期、とても不安定になりやすいようです。

😟いつもなら気にしないのに、
  ちょっとうまくできなかっただけで癇癪を起こしてしまう
😟普段はスムーズにできるのに、
  ぐずぐず言って、なかなか取りかかれない
😟自分でできるはずなのに、甘えてやろうとしない
😟普段以上に音や匂い、光などが気になり、
  集中できなかったり、混乱したりする         
                      などなど
困った行動も増えやすい時期になります。

これは、子どもたちの脳や体が、
いつもと違う環境、状況に、必死で適応しようと
臨戦態勢になっているからなのです。
新しいこと、慣れないことに対応するために
必要な情報を得ようと、
アンテナの感度を目一杯上げたり、
いつでも反応できるように
全身の筋肉を緊張させていたり…
普段の何倍ものエネルギーを使って日々を過ごしています。

普段は7分目ぐらいのコップの水が、
表面張力で溢れそうな状態になっているかもしれません。
そのため、
周りから見ると大したことではないちょっとしたことが
最後の1滴となって、
コップから水が溢れてしまうのです。
それが、癇癪だったり、パニックだったりするのですね。

また、普段以上にエネルギーを消耗しているので、
充電が追い付かない状態になっているかもしれません。
そのため、
普段は難なくできていることも、
エネルギー不足でやる気スイッチが入らないのかもしれません。

大人も同じですよね。
大事な仕事や大きな行事ごとを控えている時、
引っ越し、職場の異動など、
いつもと異なる環境、状況におかれると、
不安や緊張が高まり、イライラしたり、憂鬱になったり、
そわそわ落ち着きなく仕事に集中できない、やる気が出ない
なんてことがよくあります。

そんな時に、
「何でできないの?」
「しっかりしなさい!」
「いつもできてるのに!」
と責められたらつらいですよね。
“分かってるよ!”と腹が立ったり、
“やっぱり自分はダメだ”と落ち込んでしまったりするかもしれません。

子どもたちも同じです。
決して、怠けているわけでも、
わざとやらないわけでもないのです。

ですから、この時期に上記のような困った行動が見られても、
“この子は今、一生懸命頑張っているんだな”
“自分なりに何とか対応しようと試行錯誤しているんだな”
という気持ちで、少しゆったりと見守ってあげましょう。

そして、できるだけ水が溢れないように、
コップの水を少し減らしてあげたり、
溢れた水を一緒に受け止めてあげたり、
水が溢れたことに共感してあげたりする必要があるのです。
また、しっかり充電できるようにしてあげることも大切です。

例えば、
🎵予定をいつもよりゆったりめに設定する
🎵「お母さんが〇〇をするから、△△だけ自分でやろう」
  「今日はお父さんが代わりにやってあげよう」など、少し手伝ってあげる
🎵「しんどかったね」「いやだったね」「残念だったね」「悔しかったね」
  など、気持ちを丁寧に受け止めてあげる
🎵お風呂に入りながら、ゆっくり話を聞いてあげる
🎵好きな感触グッズなどでリラックスできる時間、場所を用意してあげる
🎵好きな遊びを十分にできる時間を作ってあげる
🎵寝る前や登園前にハグをしてあげる
🎵ふれあい遊びなどで一緒に楽しむ時間を作る
                             などなど
それぞれの子どもに合った対応を見つけてあげましょう。

また、食事や睡眠など、
できるだけ普段の生活リズムを崩さないようにすることも大切です。

ただし、大人にとってもこの時期は余裕が持てない時期です。
必要な対応すべてをしてあげることはできません。
子どもや家庭の状況に合わせながら、
無理のない範囲でできることをしていきましょう。
何もできなくても、
“そういう時期なんだな”という心積もりをしておくだけでもよいと思います。
心積もりをしておくことで、
突然の困った行動にも、
一呼吸おいて少し余裕を持って対応できるかもしれません。

私たちも、ハッピースマイルが
子どもたちにとって充電できる場所になるように、
子どもたちが大好きな遊びや活動を用意して
毎日お待ちしています。