こんにちは
ハッピースマイル南堀江の作業療法士です
今日は『こだわりの仕組み』について記載していこうと思います
(こだわりの仕組みについてわかりやすく説明するために今回のブログでは自閉症、定型発達という言葉を使わせていただきます。ご了承ください)
自閉症スペクトラムの子は特にこだわるという特性があります
例えば特定の数字やマークにこだわったり同じ道順ややり方にこだわったり、『なんであんなにこだわるんだろう?』と思ったことはありませんか?
実はこだわり自体は定型発達の子にもあって、
こだわる対象が違うのだとか!
自閉症スペクトラムの子は道順やスケジュール、着るものが変わると嫌がったりしますが、定型発達の子は人にこだわっているんのだそう
どういうことかというと、赤ちゃんの時期には人見知りがありますが、言い換えるとお母さんにこだわっているんです。お母さんが同じじゃないといけないんです
なのでお母さんがいればスケジュールが変わっても行ったことのない場所に行っても、着る物が毎日変わってもパニックになるということはほとんどないと思います
でもお母さんが変わるとパニックになる。
例えばお母さんがゴミ捨てや仕事に行って別のお母さんが帰ってきたらびっくりすると思います。
トイレに行って別の人が出てきたらびっくりすると思います
実はこれもこだわりと考えることができるそうです
でも自閉症の子は、他の子がお母さんを見ている時に、テレビのロゴを見ているかもしれないし、ゴミ箱を見ているかもしれません。
そうしたら、ゴミ箱がなくなったらお母さんがいなくなったような、ロゴが変わったらお母さんの顔が変わったような不安が起きるかもしれません
つまり、こだわり自体はみんなにあるんです
でもこだわりの内容が違うから周りから見たら不思議になるんですよね
そういうふうに理解すると、こだわりに関する見方が変わってきますよね
こだわっていることをやめさせようとしてパニックになるのも、上記のような感覚なのかもしれない、と思うとどのくらい本人に負担がかかるのかもなんとなく想像しやすいと思います
でも、やっぱり生活していく上で、その子のことを思うと必要なこだわりの修正ってありますよね
長い目で見ると、『人への注意・関心が高まることが、こだわりの軽減につながる』という考えがあるそうです
『対人関係とこだわりは反比例にある』とお話ししている先生もいて、そういった考えのもとに対人的遊びを楽しくして、物、パターン、場所に関することから人の方に注意の焦点をシフトさせることを重視されているそうです
たとえば、その子が好きな感覚刺激が入る遊びを通して対人的注意を促したり、応用行動分析の考えに基づいて対人的関わりを伸ばしたりすることも効果的だそうで
相手と遊んでいて楽しい、相手に伝えたいなどと思えるような状況をたくさん作ることが重要なのだそうです
こだわりについての考え方や指導方法についてはいろんな考えがあると思うので、こんな意見や考え方もあるんだなぁと思っていただけると幸いです
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