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【南堀江】児童発達支援 個別の言語療育🗣

2024年2月7日

こんにちは!
ハッピースマイル南堀江です🐣

今日はハッピースマイル南堀江の言語聴覚士から、個別の言語療育の様子をお伝えしたいと思います😊♪

今回は、〈まとまり読み〉についてご紹介します。

あまりきき馴染みのない「まとまり読み」という言葉ですが、実は文字を読めるようになる前にとても必要な音韻認識の発達段階の一つなのです!

音韻認識と聞くと一見難しく聞こえますが、

簡単にいうと「音を捉えたり・操作する力」です。

私たちが普段話している言葉が何文字でできているのか、
初めの文字は何から始まるのかなどを理解する力です。

音韻認識にも段階があります。

初期:「いちご」と音を「塊」として認識

中期:「い・ち・ご」と分解できるようになる

後期:統合される

ここでいうと、まとまり読みは、音韻認識の初期にあたります。

それでは普段のやり方で見ていってみましょう!

課題の導入に、「天気」について触れます。
「今日の天気は?」と聴くと、
👧🏻「晴れ!」と答えてくれます。
答えられなくても、イメージを膨らませるために

晴れた空の写真を見せて、
👩🏻「晴れの空は真っ青だね!こっちは太陽が見えるね。こっちは青い空と白い雲が少しあるね。」と1枚ずつの写真について説明し、
晴れについてのイメージを膨らませます。

その後、「はれ」と書かれた仮名文字を見せて、
文字を音と対応するよう促します。

👩🏻「これは、『はれ』って読むよ」
と、耳で聴こえた音と、目で見ている文字の形やニュアンスだけでもこんな感じだよ〜!とわかってもらえるように流れで伝えます。

それぞれの天気の種類を行い、
中期に差し掛かるお子様には、「『くもりとかみなり』お揃いはどれかな?」と同じ文字を見つけ出せるかききます。
👧🏻「これ!」や、👦🏻「り!」と元気に答えてくれると、こちらも、1字として分解することができてきている段階だなあということがわかります。

これは、天気に限らず、どのようなカードでも
それに対応する文字があればできる課題なので、
様々な言葉で試しながら音韻認識を育てていきます🌟


0・1・2歳頃のお子様には、「言葉をハッキリと話してほしい!」という気持ちの強さから、養育者側が、「『い・ち・ご』だよ。言ってみて!」と1音ずつの復唱を促すことがNGとされるにも理由があります。

音の仕組みとして、先ほどのように「塊」として聞き取っているから。
アクセントや抑揚の情報が消えてしまうから。
自然な呼吸と発声との相性が悪いから。
などと言った音声学・生理学的側面から見た理由が複数挙げられます。

人間の身体の構造上という面も含めて、
単語は1音ずつではなく、
塊として自然な流れで認識していくことが勧められます。

よかれと思って1音ずつ区切って教えたことも、
かえって逆効果になる場合もあります😢

例1・「い・ち・ご」と区切った話し方を身につけてしまう
例2・新しいことばの獲得にかえってハードモードな環境に

日常的に3語文くらいでお喋りできるようになると、
1音ずつ認識するよう促しを開始してもよい頃になります。

お子様が次のステップへと進めるまで
一緒に気長に待ちましょう♪

ハッピースマイル南堀江では、随時、
見学・体験を受け付けています♪
お気軽にご連絡ください🌱