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【南堀江】児童発達支援 個別の言語療育🗣

2023年12月6日

こんにちは!
ハッピースマイル南堀江です🐣

今日はハッピースマイル南堀江の言語聴覚士から、個別の言語療育の様子をお伝えしたいと思います😊♪

今回は、《食器・食具の名称の表出、用途・動作(指示)・動詞理解》についてご紹介します!

初めに、おままごとの大根やにんじんを切る姿を見せて、「今日はこんなことをしてもらうよ」と動作の見本を見せます。
すると、「やる!」「かして!」と、興味津々で意欲たっぷりで始めてくれます。

一度、絵カードを使って、食器や食具の名前、その使い方などを答えてもらいます。
「わからない時は『わからない』や、『何?』と言えるととっても素敵だよ」と事前に伝えておくと、
「なに?」と自然に言えるお子様が増えてきました。

カードをしながらも本物のコップを出したりして、動作の見本を見せるなどして、「こうして水、お茶、ジュースや牛乳を飲むよ」と伝えます。

スプーンやフォークは、形が似ていたり、音の聞こえ方も似ていたりするので混乱してしまうお子様も多い様子です。
絵カードに描かれた情景画もみながら、
「フォークは”さして”食べるものだよ。
絵を見て。りんごプスっと刺して食べてるね。
ケーキを食べる時にも使うよ。」
など、動作時の言葉や、擬音語、どういった時に使うものかなどの用途の理解を促しながら学びます。

カードでの学習が終われば即実践です!

「じゃあ、お野菜を切ってみよう!」
「”切ったら入れる”だよ」
と言って、大根や人参などの少し長めのおままごとの野菜を使って、左右の手を使えていたかをみながら、動作模倣を行ってもらいます!
片手では押さえて、
片手では切るという、左右別のことを行うことで、
左脳も右脳も同時に使うので、脳の活性化にもつながります!🧠✨

また、「○○したら、○○」という言葉の使い方も、小さなお子様ではまだ理解が難しいことが多いので、楽しみながら、目でみて動きと同時に理解を促すことで、自然と学習し、定着していくようになります。


入れた後は、何で食べるかを選んでもらいます!

絵カードで、「お箸」「スプーン」「フォーク」について事前に学んでもらっているので、
「どれを使う?」と聴いてみます。
🧒🏻「これ!」と言って急にものを取ることもありますが、
一度静止させて、👩🏻「ほしい時はなんて言うんだった?」と聴きます。
すると「ちょうだい」や「ください」と言える子も。
普段から「ください」などのお願いが当たり前のようにできるようになってきているお子様や、2語文が頑張れば出そうなお子様には、「スプーン ちょうだいだね」など、先に見本を促し、音声模倣(復唱・繰り返し)をしてもらいます。

👩🏻「きちんとお願いできたね!スプーンどうぞ!」
と、褒めた後に渡されると、ウッキウキの表情をして食べる素振りをしてくれます。

🧒🏻👧🏻「ぱく!おいしーい!☺️」と、食べた後の感想を言ってくれて、楽しんで取り組みます。

フォークを使う際には本当は”刺す”動作を行うのですが、おままごとではできない為、ここではそれぞれの工夫がみられます。
代わりに掬って持ち上げたり、反対の手で押さえながら刺したように見せて口元の近くまで持っていったり、半分に切ったものをあえて元に戻して力を調節して、隙間に刺してみるお子様もいます。

柔軟な発想に、支援員も驚きます😂👏

お箸を使うには、まだまだ難しいはず!と思っていましたが、
遊びの中であれば意欲的に取り組もうと、
選択してくれるお子様が意外に多いんです。😳
きちんと先を揃えて持ってみたり、
左右どちらの手の方が持ちやすいかを自分で何度か試してみたり、
小さいながらにきちんと考えているんだなという様子が伺えます。

ちなみに、利き手が定まるのは
おおよそ3歳頃からだと言われています。
まだまだ脳が発達していく段階なので、
たくさんのことを吸収してもらいたいと日々感じています。

話は元に戻り、次は果物。
バナナの「皮」を「剥く」という言葉や、
「お皿に 乗せる」「お箸を 置く」
「バナナは甘い」「いちごは甘い と 酸っぱい」など、
指示の中にたくさんの動詞や形容詞が隠れています。
遊びながら関係する言葉を聞いてもらい、イメージを膨らませてもらいながら
言葉の理解や語彙のレパートリーを増やしていきます。

この時、音声模倣(繰り返し)は強制しません。
何度も繰り返して行う中で言葉を聴いてもらい、
動作や物との関係を目にすることで意味の理解に繋げていきます。
ハッピースマイルでは、支援員が自由遊びや集団活動の行動も見ることができる為、
色々な場面で自発的に表出するようになれば、言葉や用途としての意味理解が定着していると確認ができたり、お子様自身が注意された時に言葉の意味が理解でき、行動に移すことができたりします。
そのために、同じことを何度も繰り返して、しっかりと理解をしてもらいます。

例えば食事の時間にスプーンで遊んだ時、
「スプーンは叩くもの?」と聴けば、
あとはお子様の判断に任せて、
誤った行動をやめるのを待つだけで十分になりますよね。
「やめなさい!」と怒るには大人の怒る労力にも、お子様の怒られたというマイナスの経験値にも繋がります。

そんな一つ一つの色々な人のネガティブ感情を消していけるよう、今後も言葉の意味の理解に努めたいと思います☺️💫


ハッピースマイル南堀江では、随時、
見学・体験を受け付けています♪
お気軽にご連絡ください🌱