こんにちは!
ハッピースマイル南堀江です
今日はハッピースマイル南堀江の言語聴覚士から、個別の言語療育の様子をお伝えしたいと思います♪
今回は、《目指せ!なぞなぞマスター》のプログラムについてのお話です
ここでは、動詞を表出する(口に出して言う)練習をねらいとして行っています!!
①なぞなぞの準備
②なぞなぞの予行演習
③なぞなぞを出す
の、3段階となっています。
①なぞなぞの準備では、
ぼうしは_____もので、空欄に入る言葉を答えてもらいます。
「帽子はどうするものかな?」と聴くと、
「かぶる!」と答えたり、ジェスチャーで示してくれたりします!
ジェスチャーで回答した場合は、理解はできているけど言葉にするのは難しいか、間違いを恐れている場合があるので、「言ってみて!間違ってもいいよ!」と促すと「かぶる、、?」と教えてくれます。
答え方で、どの言葉は口に出せて、どの言葉は曖昧な認識となっているのかを判断しながらみていきます。
たとえ間違えたとしても、はじめは気にせずに「こんな言い方もあるよ」と言うように正答をサラッと伝えます!
また、よく出る答えで、「くるまは”走る”もの」と言うケースがあります。
③のなぞなぞを出す読み札では、「くるまは乗るもの」として記載されていますが、車を使って遊んだり、眺めたりすることの方が多い子どもたちは「走る」という言葉が出てきやすいのでしょうね。
こんな風に、やりとりをしていると「そんな視点もあったのか」と気付かされる場面も多々あります。
②なぞなぞの予行演習では、
「かぶるものなーんだ?」と質問をします。
支援員が「帽子!」と絵を指を差して答えてくれます。
このやりとりで、それぞれに対応する動詞が表出できる状態であるかを再確認してもらいます☝️✨
③なぞなぞを出すでは、
遂に、なぞなぞを支援員に出してもらいます!
なぞなぞの読み札をお子様が、
取り札を支援員が持ち、
なぞなぞの出題者になってもらいます。
そこまで辿り着けた子どもたちは、目をキラキラ輝かせて、読み札を一所懸命読んでくれます!!☺️
これは、集団のことばの時間にも行っていました。
複数人で取り組んでも、とっても盛り上がります✨
また、難易度も1〜4段階に分かれているので、
慣れてくると少し難しいステップに挑戦することもできます✨
知っている言葉は、機会をつくって口に出していかなければ、なかなか日常生活では出にくく、実用的な言葉へと変化していきづらいものです。
お子様は、頭がスポンジのように柔らかくて、色々なものに触れることができる時期です。
せっかく知っている言葉が増えてきていても、
やり取りの中では大人が汲み取り過ぎてしまい、
お子様の発語のチャンスを逃している場合もあります。
そんな貴重なチャンスを逃さないために!を意識して、動詞もなるべく表出させることを促します。
例えば…
「ぼうし」
ハッピースマイルから帰る際に目の前にある帽子を指さして、「帽子」と言ったとしましょう。
「帽子をとってほしい」という意味だと聞かなくても大枠は察することができます。
ここでは、帽子という名詞を理解しており、口に出して言えること、指を差して物の場所を指し示すことまでは、聞き手に確実に伝わります。
ですが、
帽子をとって被せて欲しいのか
自分で被りたいから帽子をとって欲しいだけなのか
帽子を忘れたことに気づいて咄嗟に言葉にしただけだったのか
これは自分の帽子だよと教えたかっただけなのか…などなど、
名詞を言うだけでは、伝えきれない内容がたくさん隠れています。
そんな時、上手く汲み取れずこちらとしては「言ってよ!」となってしまいますよね。
でも、ここで1番もどかしさを感じているのはお子様で、私たちが思っている以上に伝わらないモヤモヤを経験値として積むことになります。
そんな機会に、どうして欲しいかを言うチャンスを与えることで話す意欲も少しずつ湧いてきます!
少しでも良いので待ってあげることは特に必要なポイントですね☝️
一文字でも言えたら、褒めて寄り添い「”とって”だったんだね☺️」と伝える意欲を認めれば、伝える意欲も向上します。
お子様の本当に伝えたかったことを
“言葉を用いたコミュニケーション”として伝えてもらえる日が近づくよう、寄り添っていければと思います。
今回も、最後までお読みいただきありがとうございました!♀️
さらなるお子様のコミュニケーションの向上に努めて参りたいと思いますので、またお読みいただけますと幸いです✨
ハッピースマイル南堀江では、随時、
見学・体験を受け付けています♪
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