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【北堀江】児発管ブログ

2024年6月15日

こんにちは😃

ハッピースマイル北堀江です🍀

 

今日は、気持ちを調整する力について考えてみたいと思います。

発達に課題があるお子さんの中には、

気持ちの調整が苦手なお子さんも多いようです。

ハッピースマイルのお友だちの中にも、

気持ちの調整の練習をしているお友だちがたくさんいます。

 

では、気持ちを調整する力は

どのように育っていくのでしょうか。

 

赤ちゃんは、

“眠い”“寒い”“お腹が空いた”“うんちが出て気持ち悪い”など、

全ての不快感を泣くことで表現します。

それに対して、お父さんやお母さんなど身近な大人が

「眠たいんだね~」と抱っこしたり、

「そろそろお腹が空いたね~」と母乳やミルクをあげたり🍼

「うんちが出たね~。きれいきれいしよう。」とオムツを替えたりします。

そうして不快感が解消されると、

赤ちゃんはまた落ち着いて、すやすや眠りだします😴

 

もう少し大きくなって、自分で移動できるようになると、

赤ちゃんはいろいろな冒険を始めます👀👉

あちこち動き回って、何かにぶつかったり転んだり💥

見知らぬ物を見つけてぎょっとしたり😕

初めて触る感触にびっくりしたり😲

見慣れぬ風景に不安になったり…😰

そんな時は、大声で泣いて大人に訴えたり😭

泣きながら身近な大人の元に戻ってきたりします。

それに対して大人が、

「痛かったねー」と抱っこしたりなでなでしたり、

「びっくりしちゃったね」「怖かったね」とよしよししたりすると、

赤ちゃんは安心して、また冒険に出かけていきます。

 

こんな風に、身近な大人が赤ちゃんの不快感を受け止め、

安心できるような関わりをすることで、

赤ちゃんが泣いたり落ち着いたりを繰り返す経験が、

気持ちを調整する力を育てていきます⤴️⤴️。

大人のサポートを受けながら、

昂った気持ちを落ち着けたり、

言葉が分かるようになると、言葉で表現したりすることで、

徐々に自分で気持ちを調整したり切り替えたりすることができるようになっていくのです🙂

 

ところが、発達に課題を持つお子さんの中には、

この過程を経験することが難しいお子さんも多いのです。

例えば、

聴覚に特性があることから、大人があやす声かけを不快に感じる🌀

触覚に特性があることから、抱っこされることに不快感がある😣

空腹感や排泄時の感覚を感じにくいことから、訴え自体が少ない😑

不快を感じても、それを表出することができない

不快なことがあっても、大人に訴える間もなく別のことに注意が向かう

運動機能の問題や興味の問題から、冒険行動自体が少ない         などなど

 

お子さんによって理由は様々ですが、

何らかの理由で、他のお子さんたちよりも

経験できる機会が大きく減ってしまっていることがあります。

経験の機会が少なければ、それだけ練習の機会が少ないということですので、

同じ年齢のお子さんたちと比べると、

“気持ちの調整が苦手”ということになってしまうことが多いのです。

 

では、“気持ちの調整が苦手”なお子さんが

気持ちを調整する力をつけていくためには、

どうしたらよいのでしょうか。

基本的には上記の赤ちゃんの時と同じです。

練習する機会が少なかった分、

丁寧に経験を積み重ねられるようにしていくことが大切です。

 

気持ちを崩してしまった時や、楽しくて気持ちが昂ってしまった時に、

大人の力を借りて落ち着く経験を積み重ねることで、

少しずつ自分で調整できるようになっていきます😊

 

赤ちゃんの時と異なり

言葉が理解できるようになっているお子さんも多いので、

丁寧に言葉にしてあげることがより有効な場合も多いです。

「〇〇が嫌だったね」

「△△だったから悔しかったね」

「緊張してドキドキしたね」

「楽しすぎて、ちょっとふざけちゃったね」 などなど

お子さんの気持ちを具体的に言葉にしてあげることで、

“分かってもらえた”“受け止めてもらえた”という気持ちにつながります。

また、気持ちが昂っている時は、お子さん自身、

自分がどんな状態、気持ちになっているのか分からなくなっていますので、

上記のような声かけをすることで、

お子さん自身が自分の気持ちに気付き、意識することができます💡

さらに、“この気持ちは、こんな風に表現するのか”と分かることで、

自分の気持ちを適切に表現できる力につながっていきます💬

 

このように、お子さんの気持ちを代弁し、受け止めてあげた上で、

「そういう時は、〇〇したら/△△と言ったら いいよ」

「今度から□□しようね。」

「落ち着くために、深呼吸してみよう」        など、

その場面でどうしたらよいかを具体的に伝えてあげるとよいでしょう。

 

まずはお子さんの気持ちをしっかり受け止めてから、

具体的な助言や、やってほしい行動を伝えるとよいようです。

 

大人でも同じですよね。

誰かに愚痴や不満を話した時に、

「あなたの〇〇がよくなかったんじゃない」

「そういう時は〇〇すべきでしょ」

「そんなこと言っても仕方ないんじゃない」

と言われてしまったら、

「何で分かってくれないの!💢」と、

イライラが余計に倍増してしまいますよね。

また、そんな風に分かってもらえない経験ばかり続くと、

いつもイライラして、気持ちを落ち着けることが難しくなってしまいます。

「そうだよね~」「それは腹が立つね~」と

一言言ってもらえるだけで、

気持ちは随分落ち着くはずです。

子どもならなおさらですよね、

 

ハッピースマイルのお友だちも、

“上手く駒を回せなかった”

“もっと遊びたかった”

“1番にやりたかった”    など

様々な場面で気持ちが崩れることはありますが、

その都度、支援員が

「うまくできなくて悔しかったね。じゃあ、先生と一緒にやってみよう。」

「もっと遊びたかったね。〇〇が終わったら、また続きをしよう。」

などの声かけをすることで、

少しずつ気持ちを切り替えられるようになっていきます。

すぐには切り替えられないこともありますし、

昨日はできたけど、今日は難しかったということもあり、

少しずつではありますが、

「まあいいか」「大丈夫。今度はできるといいな」「また後で」など、

我慢したり、切り替えたりすることが確実に上手になっています。

 

様々な場面や活動、人との関わりを通して、

日々様々なことを学び、様々な力をつけて成長しています🌳

 

 

ハッピースマイル北堀江では随時、

見学・体験を受け付けております🌟

お気軽にお問い合わせください🌈