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【南堀江】放デイ児発管ブログ😺

2024年12月20日

こんにちは!
ハッピースマイル南堀江
放デイ 児発管です💫

今週から一気に寒くなり風も氷のような冷たさです😰
しかし!クリスマスに、冬休み、大晦日にお正月と
子どもたちは楽しいイベントのことで頭がいっぱいです💛

「サンタさんなにもらうん?」といった
子どもたち同士の会話も微笑ましいです☺️

4月からの様子を振り返ると
ここ最近でまたグッと仲間意識が強くなり、
みんなで遊びを共有することが増えました。

もちろん時にはぶつかり合うこともありますが
ケンカをしてしまってもお互いを許し合いながら
関係性を築いているのだなあと感じます✨

「お友だちが困ってるから助けるねん!」と
その子なりの優しさを見つけてはほっこりします。

プログラムが終わった後には自然と片付けをお手伝いしてくれるようになったり
ハッピースマイルのお友達は本当に優しく、「人の役に立ちたい!」と思いながら行動する子どもたちが多くて、驚きと感動の日々です✨

「優しい人に育ってほしい」
面談時にそう願われる保護者の方はとても多いです。
もちろん支援員の私たちも常日頃からその気持ちを胸に抱き
自分で考え、気付き、子どもたち自身が優しさに繋がる行動をとっていけるよう支援させていただいております。

「困っている人がいたら助けてあげよう!」
「仲間だから助け合おう!」
「みんなで協力しよう!」

と共感による仲間意識を持たせることで集団内で協力し、助け合い協力する場を設けることで、優しい行動を身につけていけるようになります😊
これは、主に日本の学校でベースとなるアプローチであり、「優しさ」を含めた社会性を高める教育として効果があると思われています。

しかし、この集団内で共感性を高めるアプローチは、危険性もあるそうです😰
例えば、人は「共感的振る舞いをすることで、集団を形成する」という特徴があるそうです。
これは、お互いの悲しみや嬉しさを共有した、信頼できる家族や仲間を作ることで【外界の天敵からの危険を回避することができる】という生物学的メリットから生まれた力です。

一見、良い能力のように見えますし、実際仲間思いの子どもはとても優しく見えるので、良いことのように感じます。
しかし、この共感と所属集団を使った指導には負の面も存在します。

それは、
集団にリスクを与える仲間がいれば排除し始める
自分の所属集団に対する共感性が上がり、他の集団への共感性が下がる
という2つの特徴です。

確かに、自分たちが良いと思っている行動を、していない人を見ると「なんで?」「私たちはしてるのに」「どうしてしないの?」「どうして違うことをするの?」と思ってしまうかもしれません🙄

大人は様々な経験や体験を重ねて生きてきた分、
自分の感情をコントロールしたり広い視野を持てる人が多いと思いますが
まだまだ成長途中の子どもたちにとって仲間意識や集団を意識させればさせるほど、自分とは異なる人をいじめる(排除する)リスクが上がってしまうそうなのです。

子どもたちにただ仲間意識を持たせるだけでは、集団内での社会性は身に付いたとしても、異なる人をいじめたり、排除したりする行動が生まれてしまい、指導の意味がないと言えるんですね

そこで注目されたのが「同情力」です。

同情とは、「他者の苦しみを感じて、なんとかしようとする力」のことを指します。とても良い力でありますが、同情といえば「同情するならカネをくれ」といった名言がチラつきます
世代でないので観たことはないのですが、有名なセリフですよね。

その影響からなんとなく『同情』に対して良くないイメージを持たれる人も多いのではないでしょうか?

ライプツィヒのマックス・プランク認知神経科学研究所の教授で、共感科学の世界第一人者であるシンガーは、同情を【手助けしようという意欲を含む思いやり】と解釈しています。そして、同情する人は困っている人に手を差し伸べる機会が多いことを報告しています。

また、シンガーは「同情力トレーニング」を紹介しています。これは、「親しい人(同じ所属集団の人)に対して持つ思いやりの気持ちを他の人にも広げるというテクニック」とされます。

そのトレーニングの1つをご紹介いたします。

💫子どもに共感するのではなく、子どもの行動を評価する
💫同情力を高める方法として「他の集団を思いやった人を評価する」というものがあります。

例えば、グループで勉強している時に「協力している班」を褒めて、評価することがあります。クラス内の関係性を高めて、協力する力を高めることは大切な指導です。

しかし一方で、他の集団への共感性を下げる効果があるので、ここで終わるのは指導として不十分です。
(小学校で、1組 vs2組、5年生 vs 6年生のように、所属集団を単位とした喧嘩やトラブルが起きるのは、この共感の力が原因です)

そこで、
「1年生に学校案内をしてあげたいです!」
「隣のクラスの子が怪我をしていたから、保健室に連れていきました!」

のような【子どもたちから出た、他の集団への親切、優しい行動を褒めて評価をする】という指導が大切になります。

このアプローチにより、「信頼している仲間が集団外に親切にしている」という状況が、他の集団を天敵とみなす意識を減らし、親切な行動をする子どもが増えるそうなのです🥰

つまり、「友達を助ける」「友達と協力する」のような集団内のアプローチを評価すると同時に、「他のクラスの子を助けた」「他の学校の子と遊んだ」のような、集団外へのアプローチを評価することで、内外ともに優しい行動が増えていくのです。

この2つのアプローチを意識的に行うことはとても重要です✨
例えば、子ども時代に社会性を学ぶ場所は多くが小中学校です。

1年間といった長期間にわたってクラスという単位で行動することが多いので、

共感を基にした仲間集団→クラスに合わない子を排除する(いじめ)
他の集団との共感性を下げる→クラス外の子に攻撃性を発揮する場面が増える

など社会的と言えない行動が増える原因を作ってしまうからなのです。

このことから集団意識を持たせるだけでなく、外集団へのアプローチを計画的に組み込んでいくことが大切だということが分かりますね💫

集団に所属することが苦手な子にとっては同情といった共感性への理解が苦手なところもありますが、ハッピースマイルのプログラムの中で、具体的に社会性につながるポイントを明確にしながら、支援方法を考えてまいりたいと思います✨

毎週金曜日に更新させていただいております各事業所の児発管ブログは、2024年は今日が最後の更新となります。

2024年もハッピースマイルの運営につきまして、ご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございました。

元気いっぱい、笑顔いっぱいの可愛い子どもたちに囲まれ、保護者様にもご協力いただいているおかげで、職員一同も元気いっぱいで支援させていただくことができております✨ありがとうございます!

2025年もハッピースマイルをよろしくお願いいたします💛
皆様、よいお年をお迎えください🥰

ハッピースマイル南堀江では、
随時、見学・体験を受け付けています
お気軽にご連絡ください😺✨