こんにちは
ハッピープラス南堀江の言語聴覚士です
今回は、”吃音”について取り上げていきたいと思います。
吃音とは、言葉を滑らかに話すことのできない“発話障害”の1つです。
吃音は、
発達性吃音と獲得性吃音に分類されます。
①発達性吃音
吃音の9割は発達性吃音と言われています。
語から文へ急速に言語力が発達してくる時期
2〜4歳代の幼児期に発症し、発症率は、5%程度と言われています。
男女比は4:1と男児に多いことが分かっています。
発症後3年で男の子は6割、女の子は8割が自然に治ると言われています。
詳しい原因は、まだ、分かっていませんが、以下の要因が言われています。
1.体質的要因
2.発達的要因
です。
かつて、言われていた親の育て方の
せいで吃音が発症するという考え方は、現在は否定されています。
②獲得性吃音
発症時期は、18歳以上で2つに分類することができます。
獲得性神経原性吃音(脳障害や神経障害などの要因によって起こるもの)
獲得性心因性吃音(ストレス、トラウマなどが要因となって起こるもの)
です。
次は、吃音の症状についてです。
吃音の中核症状としては、
以下の3つが挙げられます。
①音を繰り返す(連発)
「わ、わ、わ、わたしは」
②音を引き伸ばす(伸発)
「わーたしは」
③ 言葉を発するまでに時間がかかる
(難発、ブロック)
「・・・(間があく)わたし」
吃音は、症状が進展すると言われています。
第1層
音を繰り返す(連発)や音を引き伸ばす(伸発)のみが見られます。
第2層
音を繰り返す(連発)や音を引き伸ばす(伸発)から
言葉を発するまでに時間がかかる(難発、ブロック)が加わります。
また、この頃になると二次的な症状として声を出そうと顔や体に力が入ってしまったり、
手足を動かしたりする随伴症状が見られるようになってきます。
この層から吃音を意識し始めます。
第3層
この頃になると今までの経験から
どもりそうなときが分かるようになってきます。
したがって、目的のことばを言わず、
似ていることばを使用したり(語の言い換え)と工夫をするようになります。
また、目的のことばを言いやすいように
目的のことばの前に他のことばを付け加えることもあります。
この層になると吃音を自覚し、
不安を感じるようになります。
第4層
この頃になると今までの経験から
さらに話し方を工夫し、語の言い換えだけでなく、
苦手なことばを避け、遠回しな表現が見られます。
そのため、音を繰り返す(連発)や音を引き伸ばす(伸発)が減り、
吃音症状が目立たなくなるため周囲から吃音とは気づかれない場合があります。
また、この頃になると予期不安が見られるようになり、
発表が近づいてきたり、自分の苦手なことばが近づいてくると
身体的にも心理的にも緊張が高まり、どもりやすくなります。
今回は、”吃音”について、お話をさせていただきました。
吃音の症状がでているなど気になることがありましたら一度、
専門機関でご相談してみても良いかもしれません。
また、吃音のへの対応の仕方についてお伝えできればと思っています。
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